原油の先物取引は高値高騰!

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商品先物取引で一般のニュースでもっともよく登場するのが原油先物です。

原油は連日の最高値更新と報道されて、原油高がすっかり定着してしまったようです。しかしニュースによく報道されているのは原油の先物であって、現物の原油ではありません。

原油の現物の価格が高くなっているため、原油を将来、安く買いたいという思いから、原油先物に買いの申し込みが殺到しているのです。

原油先物のWTIが影響するわけ

原油先物について知ってもらいたいことがあります。ニュース、新聞を見ている人なら見たことがあるかも知れませんが『WTI』という指数があります。アメリカのテキサス州で生産される原油先物指数で、ウエストテキサスインターミディエイトという略です。

テキサス州で産出される原油は、世界の生産量の約1〜2%になります。これしかない生産量の原油先物が、なぜニュースを騒がせているのでしょうか?

この原油WTIは、生産量が世界の2%にもないのですが、その取引量が世界の原油の多数を占めます。これ以外にはドバイ原油。原油の指標は他にもあるのですが、全て原油指標は、WTIに強く影響されます。そのために、WTIが世界の原油価格のように報道されているのです。

世界の原油2%に満たない原油の先物価格が、世界の原油価格を左右しているのですから、市場経済は面白いものです。

原油先物でWTIが暴騰というほどにまで上昇?

ところで、なぜWTIが暴騰というほどにまで上昇するのでしょうか。世界は原油不足とお考えでしょうか。実は、そんなには原油不足でもないのです。

主要産油国が、生産している原油の量というのは、現在の消費量を十分まかなっているのです。それなのに、上昇してガソリンが上がっている意味は何なのでしょう?

それは世界的な金余りにあるのです。現在、世界中で投資マネーがだぶついていて、有利な投資先を探している状態なのです。日本を見ても、ゼロ金利政策のせいで銀行に預金していても金利はほとんど付きません。それなら、もっと利息が高いところに預けたいと思うのは同じです。現在、全世界でそれが起きているのです。

行き場を迷った投資マネーが、目を付けたのは原油、金属、商品の先物です。BRICsと言われる経済途上国{ブラジル・ロシア・インド・中国}では、経済成長のためにあらゆる商品・製品の需要が上がると考えられています。

その思惑が影響して、高騰しそうな商品を今のうちに買える権利を買い、将来、高く売買されたら儲けようというわけです。そのため、原油や他の商品先物に買いが殺到しているのです。実際の需要より、たくさんの買いが集まっているわけで、いわばバブルともいえる状態なのです。